さあ始めましょう。最近、ギターやバンドについての質問が多いので、答えていきましょう。

Q：よく、バンドの人が「グルーブがいい」とか言うんですが、「グルーブ」って、グループのことですか？（小金井：佐藤）

A：そうです。

　ロックグループのグルーブを語るには、エイトビートを語らねばなりません。ツツタツ、ツツタツという8ビートは、アクセントなく平坦にプレイすると、これ以上つまらないものはないです。

　しかし、8ビートのロックンロール以前の音楽の主流であったジャズは、チーッチッキ、チーッチッキとハネるリズムであり、これを8ビートにしようとすると、ツッツタッツ、ツッツタッツというシャッフルになってしまいます。

　ロック創世期のドラマーたちは、もともとジャズやブルースばかり聞いていたので、このツッツタッツとハネるリズムが体に染み込んでいたのでしょう。8ビートを叩く時にも、ツツタツとツッツタッツの中間のような感じで、ややハネたリズムを刻んでいます。このややハネたリズムこそが、ロックのグルーブの基本だと思われます。

　昔のモントレージャズフェスティバルのビデオに、興味深い映像が残っています。チャックベリーが、ご存じ「ジョニーBグッド」を演奏しているのですが、チャックはツツタツと8ビートなのに、バックのジャズミュージシャンたちは、ツッツタッツとハネるリズムしか知らないので、戸惑いながら演奏し、途中から、ビミョ〜〜なリズムになってくるのです。

　超〜暇な時にレンタルしてみて下さいね。全体的にはあまり面白くないですから。教材としては、THE WHOのLIVE AT LEEDSのYOUNG MAN BLUESの方がおすすめ。普通のCDショップに売ってますが、先生を通して買うと、今なら手数料が取られるよ。お金を貸したり、寄付したりしてもいいんだよ。バッハハーイ。



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